- 製菓・カフェ・調理専門の学校【レコールバンタン】/
- 職業紹介/
- フードコーディネーターはどのような資格か?試験合格の ...
職業詳細
食に関する専門家とも言えるフードコーディネーター。テレビ、雑誌、Webには、食にかかわるコンテンツが毎日登場していますが、それらはフードコーディネーターが支えています。またレストランや食品会社のレシピ開発にもフードコーディネーターは欠かせません。ここでは、フードコーディネーターの仕事の概要から、3級から1級まであるフードコーディネーター資格について、資格取得の方法や費用などを取り上げます。
フードコーディネーターってどんな仕事?
テレビの料理番組や食べ歩き番組、雑誌の料理コーナー、Webサイトのレシピ紹介など、食に関連するコンテンツを見ない日はありません。
今も昔も、季節を問わず、食は人々の大きな関心事です。
フードコーディネーターは、そんな「食」に関するさまざまな側面に携わる仕事です。テレビの料理番組でメインの料理研究家などをサポートしたり、雑誌の料理の撮影で料理を作って用意し、スタイリングします。こうした仕事は、フードスタイリストとも呼ばれます。最近は、タレントさんがロケに出かけ、話題の飲食店を食べ歩く番組が多いですが、話題の飲食店の情報を集めたり、実際にロケに同行し、料理を美味しく撮影するためのサポートをすることもあります。
こうしたメディアにかかわる仕事のほかに、メニュー開発に携わることもあります。レストランなどの飲食店はもちろん、食品メーカーの冷凍食などのメニュー開発、スーパーのお惣菜のメニュー開発などもフードコーディネーターの仕事です。
美味しく栄養豊富なメニューや、見栄えのよいメニューを考えたり、実際に食材を調達して試作したりします。撮影の際には必要な食材を買い集め、料理を引き立てる食器やカトラリーなどを準備するのもフードコーディネーターの仕事です。
フードコーディネーター資格の概要
「フードコーディネーター」は、NPO法人日本フードコーディネーター協会が認定している民間の資格です。フードコーディネーターとして働くために特に資格は必要ありませんが、
中でも一定の経験とスキルを持ったフードコーディネーターを認定するのが「フードコーディネーター」資格です。
試験は難易度別に3級・2級・1級に分かれており、それぞれ年1回ずつ行われています。協会のホームページによると2022年3月現在、3級合格者は約30,100人(うち資格取得者は約25,300人)、2級合格者は約2,030人(うち資格取得者は約2,000人)、1級合格者は約120人(うち資格取得者 約120人)となっています。
フードコーディネーター資格の取得方法
日本で唯一のフードコーディネーター資格である「フードコーディネーター資格認定試験」の取得方法を見てきましょう。
フードコーディネーター3級の場合
3級は、フードコーディネーターの入門的位置づけになっています。
フードコーディネーターとしての「食」に関する幅広い知識を取得することが求められます。
試験では食に関する「文化」「科学」「デザイン・アート」「経済・経営」の4つの分野から出題され、
食文化や食品・食材、食の安全、食空間、テーブルマナーなどに関する知識が問われます。
試験方法はコンピュータを利用したCBT(コンピューター・ベースド・テスティング)方式で、受験資格は中学卒業以上となります。
3級の合格率は70〜80%と、難易度はそこまで高くありません。協会による試験対策講座も実施されており、任意で受講することができます。
また、協会認定校で指定の講座を修了することで取得することもできます。
フードコーディネーター2級の場合
2級は、フードコーディネーターとしてアシスタントレベルの位置づけになっており、
より専門的な知識と実践的な企画力を身につけているかどうかが問われます。
試験は1次と2次に分かれており、1次試験の合格者のみが2次試験に進むことができます。
1次試験は3級と同様にコンピューターを使ったCBT方式で行われます。
2級の試験では、「レストランプロデュース」「商品開発」「食の生産・流通・消費」「ホスピタリティ&ライフサポート」「イベント・メディア」など、フードビジネスに関わる専門知識に加え、実際の企画力が問われます。
具体的には、「レストランプロデュース」「商品開発」「イベント・メディア」の3つの分野から1つを選択してオンライン講座を受講し、
企画書の課題を提出します。
2級の合格率は1次で80%、2次では30〜60%。2次は選択する分野によって幅があります。
2級の資格認定試験は、3級の資格を持っていることが必要となります。
フードコーディネーター1級の場合
1級は、プロのフードコーディネーターとして活躍するための知識や技術を持っていることはもちろん、仕事の規模や内容に応じてチームを組み、様々な分野のスペシャリストと連携して、仕事を成功に導く能力が求められます。企画力やプレゼン力など、より実践的かつハイレベルな能力が求められるため、1級に認定されればフードコーディネーターとして第一線で活躍するために必要な経験とスキルを備えていることの証明になるでしょう。
1級の受験は、2級で認定された分野のみ受験可能で、試験は1次と2次に分かれています。
1次試験では、「レストランプロデュース」「商品開発」「イベント・メディア」の3分野から2級認定を受けた分野を選び、企画書を提出します。
2次試験は、1次試験を通過した企画書をもとにプレゼンテーション・面接が行われます。
合格率は1次試験が約50%、2次試験が約75%とされています。
1級の合格者数は2級、3級と比べると極めて少なくなっており、経験とスキルを身につけ、しっかりと対策を行ったうえで挑む必要があります。
フードコーディネーターの試験合格に向けた勉強方法
フードコーディネーターの資格取得に向けた勉強方法としては、まずは協会が出している公式テキストを使った勉強を行います。
3級のテキストでは、食の文化や調理の基礎知識などが幅広く網羅されているため、フードコーディネーターに必要な基礎的な知識を身につけることができます。
2級の1次試験の対策としては、3級と同様に公式テキストを使った勉強に加えて、フードコーディネーター協会が実施している「2級1次試験対策講座」を受講することがおすすめです。各分野の重要なポイントを専門講師がオンラインで講義してくれるため、2級1次試験の合格に必要な知識を効率的に学習することができます。
その後、2級2次試験、1級1次・2次試験では、実際の企画書の作成、プレゼンテーション能力が問われます。協会では「1級試験対策講座」を開催しており、1級試験のポイントとなる企画書作成の基本を学ぶことができます。フードコーディネーターとして実際に経験を積み、仕事の中で企画書を作ったり、プレゼンテーションを行うことで、実力と経験値を高めて行ってください。
フードコーディネーター資格取得にかかる費用と期間
フードコーディネーターの資格取得にかかる費用と期間の目安を紹介します。
費用
・3級:受験料12,000円、認定登録料21,000円
・2級:1次試験受験料12,000円、2次資格認定講座14,000円、認定登録料21,000円
・1級:1次試験受験料12,000円、2次試験受験料16,000円、認定登録料31,000円
資格取得にかかる期間は、どのような手段で資格取得を目指すかによって、大きく変わってきます。
まず入り口となるフードコーディネーター3級の資格を取得するには、食に関する仕事でアシスタント的な業務に携わりながら独学で勉強する、
協会が認定した認定校に通い3級を取得する、通信講座を利用するなどの方法があります。
3級は入門的な資格になるため、独学でも取得を目指すことは可能ですが、2級以降は出題範囲が専門的になり、
幅広い知識が求められるため、2年〜3年かかるケースが多いようです。
専門学校や通信教育では、6ヶ月〜1年程度で講座を修了し、3級を取得できるコースが用意されているようです。
フードコーディネーターを目指すなら専門学校がおすすめ
フードコーディネーターを目指すためには、食に関するさまざまな知識を身につける必要があります。ゼロから新しいレシピを考案したり、料理のスタイリングや食材の選び方など、実践的なスキルを学んでいかなければなりません。こうした専門的な知識や技術は独学ではなかなか習得することができないため、効率的に身につけていくには専門学校で学ぶことがおすすめです。
専門学校では、フードコーディネーターに必要な知識を広く学ぶことができるうえに、実際にプロとして活躍するフードコーディネーターが講師となり、実践的なスキルを教えてくれるため、より早く確実にスキルを身につけることができます。
また、同じ夢や目標を持った仲間の存在も大きな励みになり、1人で学ぶよりもモチベーションを保ちやすいというメリットがあります。
フードコーディネーターを目指すならこのコース
「レコールバンタン」では、フードコーディネーターを目指すことができるコースとして「オーナー&フードコーディネーターコース」「オーナー&フードデザイナーコース」を用意しています。
どちらも、専任サポート講師から基礎・基本の技術を学べ、即戦力として活躍できる技術を身につけることができます。
レコールバンタンで、フードコーディネーターを目指してみませんか。
・オーナー&フードコーディネーターコース
└https://www.lecole.jp/faculty/cooking/course/course7.php
・オーナー&フードデザイナーコース