ワールドバリスタチャンピオン井崎英典氏の特別授業【レコールバンタンブログ☆】

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2021.03.03大阪

授業/特別講師/講演会

レコールバンタン大阪校です。

今回は日本人初のワールドバリスタチャンピオン井崎英典氏による特別授業の様子をお届けします

 

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井崎英典氏の経歴

日本のバリスタ、コーヒーエヴァンジェリスト。コスタリカ・サンホセ州、サンタ・マリア・デ・ドータ名誉市民。2012年に史上最年少にてジャパンバリスタチャンピオンシップにて優勝し、2014年にはイタリアのリミニで開催されたバリスタワールドバリスタチャンピオンシップ (WBC) において、アジア人初の優勝を果たす。

 

 

たったの0.5点で人生は変わる

井崎氏が初めてバリスタワールドチャンピオンシップに参加したのは2013年のこと。

12位以内が準決勝に進める中、井崎氏は13位でした。12位との得点差はたったの0.5点。その時の経験が大きな学びになったと語ります。

 

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技術知識は正しい人から学べば大丈夫、それよりも0.5点に気を配れる人になれ

「その0.5点って、マシンに指紋がついているかどうか、あるいは粉が落ちているかどうかくらいの差。

 

結局のところ、バリスタも接客業ということ。お客様に配慮の出来ない人が美味しいコーヒーを淹れられるわけがない。

 

だからバンタンレコールの学生たちにはそういう細かいところに気を配れるようになってほしい。

 

例えばトイレをきれいに使えるかとか、靴のかかとを踏んだりしていないかとか。こういう細かな点を優秀な料理人はちゃんと見ている。

 

技術とか知識なんて正しい人から学べば習得できるのだから、それよりも0.5点に気をつけられる人になってほしい。」

 

井崎氏は続けます。

 

「気を配れる人に、国籍は関係ありません。出来る人は出来るし、出来ない人は出来ない。だからこそ、当たり前のように出来る資質を今から鍛えていってほしい。」

 

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美味しいコーヒーを淹れられるだけのバリスタは要らない

次に今後のバリスタのあり方について語ります。

 

「美味しいコーヒーを作るだけのバリスタは要りません。だって、全自動マシンの方が、並のバリスタよりも美味しいコーヒーを淹れることがる時代なのだから。」

 

「それはつまり、バリスタの存在価値が、ミシュランシェフのようになるということです。つまりお客様はあなたにつく時代になります。

 

ということは皆さんに光るもの(=付加価値)がなければ、お金を出してまで飲もうとはならないのです。だって、ただ単に美味しいコーヒーを飲みたいだけなら、機械で十分なのだから。」

 

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緊張して当然だということを受け入れろ

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最後は、学生たちお待ちかね、井崎氏による実演レッスンの時間です。

 

一杯10,000円でも飲みたい人がいるというワールドチャンピオンのエスプレッソを生で見ることが出来ました。

 

その過程を見ながら、コーヒーを淹れる手が震えてしまう時にはどうしたら良いかという質問が学生たちから出ました。

 

井崎氏は一人の学生にラテアートを作ることを提案します。

 

しかし、その学生の作業中、絶え間なくプレッシャーをかけていきます。なんとか出来上がった時、井崎氏は彼に尋ねます。

 

 

「手は震えたか。」

「はい。」

「なぜ震えたか。」

「失敗できないからです。」

「そう、その通り。人は失敗できない時、緊張するし、手が震える。」

井崎氏は続けます。

 

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「その時に大切なことが3つあります。まず緊張していることを受け入れること。

 

次に、意識して深呼吸すること。緊張している時、人は呼吸が止まっているので、

しっかり鼻から吸って、口から吐き出すようにすることが出来る。そして最後に、ルーティンを作ること。自分もそうやっている。」

 

例えばイチロー選手はいつも打席前で決まった動作をすることで「このルーティンが今出来る自分は落ち着いているんだ」といつも通りの自分を確認し、パフォーマンスを一定に保つようにしていると言われます。バリスタも同じように出来るということでした。

 

最初から最後までとてもためになる授業でした。自身の失敗と学びからたくさん教えてくださり、ありがとうございました!

 

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